みなさん、こんにちは。KITASUGIスタッフのさやかです。
今日は釈迦岳に登る予定でしたが、残念ながら恵みの雨が…
大人しくおうちで過ごしています。
こういった静かな雨の日は読書が進みます。
美味しいコーヒーを入れて、少し甘めのお菓子を用意して
まったりとゆっくりと本を読む。
これもまた贅沢な時間で、私の大好きな時間の過ごし方のひとつです。
本日は最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
すでに読まれた方もいらっしゃるかもですが。
『おかえり』と言える、その日まで ~山岳遭難捜索の現場から~
著者 中村富士美
普段は総合病院の外来看護師。
お二人のお子様がいらっしゃる、お母さんでもあります。
そんな中村さん、
日本に24名(2022年時点)しかいないというDiMM国際山岳看護師かつ、
WMAJ野外災害救急法医療アドバイザーでもあり、
更に!
民間の山岳遭難捜索チームも運営されています。
この肩書を見ただけでも相当すごい女性だな、、と思ったのですが
著書を読んで更にびっくり。。
登山歴がほとんどないままに、この道へと進んでいかれるのです。
それはまるで何かに引き寄せられるように。
本の内容は、この中村さんが山と遭難に疑問を感じたところか始まります。
そして、初めての捜索から自分で立ち上げた捜索チームでのお話など。
遭難に疑問を持ち、山を知り、
看護師という技術を持った自分ができることは何なのか?
そう思い、考え、行動していく流れも書かれており、
あっという間に読み入ってしまいます。
どの捜索も自分にも当てはまるし、まわりの山仲間にもあてはまるようなケースばかり…
気を付けているつもり、
ちゃんとしているつもり、
まさかこうなるとは、
こんなはずじゃなかった、
思わず口から出る言葉ばかり。
その、言葉が一瞬で取返しのつかない現実になってしまうのです。
山好きな皆さんを脅すつもりは毛頭ありませんが!
これから登山のオンシーズンに入ります。
たくさんの人が山を目指します。(もちろん私も)
色んな目的の方がいます。
価値観も経験も様々です。
だからこそ、
ひとりでも安全に安心して登山できるように
知識を共有しあえることが大切なのではないか?と
思わずにはいられませんでした。
本書の中で中村さんが
『必ず青色の何かを身に着けてください』と書かれているのですが
その理由にハッとし、今後の山行には必ず何か青色を身に着けようと思ったのでした。
もしよろしければ、読んでみてくださいね。