1966年9月 北杉班例会「北山」・・この月に洛中労山が結成される
洛中労山を紹介します
1960年5月、働く者たちで組織された「日本勤労者山岳会」が発足しました。その流れを受けて京都でも翌年に「京都勤労者山岳会のよびかけ」により準備会が結成され、1962年3月に「京都勤労者山岳会」が発足しました。
その傘下に登山グループや山岳会が生まれ、1965年4月には「北杉班」が会員数15名で誕生しました。そして翌年1966年9月に北杉班から「洛中勤労者山岳会」として発展しスタートしました。
中京区を拠点とする洛中の誕生は、社会的な登山運動の高まりと相まって多くの登山愛好者を迎え入れ、発足当時30数名だったのがまたたく間に100名近くの会員を擁するになりました。
その運動の中心となったのは、20代前半の意気盛んな山を愛する仲間たちでした。彼らのひたむきな山への情熱は会運営にもいかんなく発揮され、そのエネルギッシュな活動は途切れることなく今日まで脈々と受け継がれてきています。
近年の山岳会や登山者をとり巻く状況は高齢化の傾向にあります。洛中とて例外ではありません。登山スタイルもアルパインからハイキング志向になりつつあります。しかし洛中には長年の蓄積があります。
登山技術や知識、山の情報、遭難対策や救助など安全登山に対する蓄積があります。登山は若さの勢いだけで安全に成し遂げられるものではありません。
知識の習得として企画している『楽洛山塾』は、会員のための勉強会として継続されています。地図の見方、装備、救急法、体力チェック、雪山の知識、などなど細かな課題を実践に即した内容で行っています。
また例会山行では未経験の人でもリーダーやサブリーダーを体験してもらい、パーティのあり方を自覚してもらうことで安全登山の意識を高めています。
洛中の会員になるための条件はただ一つ、「会費をきちんと納めていただくこと」です。例会や総会などに参加しなければならないという制約はありません。京都市の中京区を拠点にする山岳会ですが、会員の地域の制限はありません。京都市近郊からの会員もたくさんいます。
これから山登りを始めたいと思う方、気ままな登山をしたいからと個人山行をされている方、安全な山登りをするためにはまず知識が必要です。知識とともに技術も身についてきます。洛中は門戸を広げて会員の迎え入れを歓迎しています。
ぜひ私たちの会に加わっていただいて、楽しく安全な山登りをいたしましょう。